子育て想造工務店 松雄建設株式会社

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能登半島地震

2007.03.29 Thursday

3月25日午前9時42分ごろ、北陸を中心に強い地震。
輪島市では200棟以上が全・半倒壊との知らせです。
画面から飛び込んでくる建物倒壊の映像は
殆んどが古くからの木造家屋で、
瓦屋根がその形のまま地面近くまでおちています。
屋根が土を使った瓦で、
1階部分に大きな広間が続いているか、
開口が広く取られているかと見えます。
足元が不安定で頭部分が重く、
筋交もか金物も殆んど使用されていない
築40~50年位は経た建物なのでしょう。
今日築40年の同様な構造の建物を調査してきました。
建物は言うなれば構造的にもしっかりした組み方で柱も梁も屋根も基礎も40年前では一流の建築物でしょう。
しかし、基礎と土台・柱と梁への締結金物も筋交も火打梁も確認できませんでした。
自重に対しては充分過ぎる構造なのですが、
横揺れ、上下の揺れの引抜には全く対処がされていないんです。
阪神淡路も北海道も北越も今回の能登もこの引抜への対処不足が
倒壊の大きな要因の一つです。
今回たまたま同時期に同様の構造の建物で
地震対策の仕事をお受けできたのも、
気を引き締める上でも良い取り組みが出来そうです。
安心して工事完了後を過して頂けるように、
研究し、施工させて頂きたいと思いました。