子育て想造工務店 松雄建設株式会社

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お施主様の不安 工務店の葛藤

2009.04.15 Wednesday

今年の始めに注文住宅では日本でトップシェアの
静岡の『富士ハウス』が自己破産申請を出しました。
この不景気の時代、倒産のニュースは珍しくも無いのですが、
会社更生法の申請を出さずに倒産を選択したことは驚きでした。
受注が減り、経営状況が悪化した事に加えて、
不適切な会計処理での損失が発覚し、
金融機関から支援を得られる見通しが立たなくなったことが大きいと思われます。
また最近になって契約・未完成物件が2000件以上もあり、
契約時や着工時に請負代金の100%~70%を要求しているなど悪質であり、
経営陣への訴訟が起こっています。
通例は契約に10%着工20~30%、
上棟時に20~30%で
残りは完成後に精算と出来高にほぼ沿って頂くのが普通です。
確かに悪質なのですが、
値引きに釣られて必要以上に払い込むお施主側にも
多少の落ち度があるとは思います。
今の建築業界で大きな値引きはありえません。
首が閉まりすぎるのを承知で仕事が欲しいか、
早く資金回収したいか、
最初から値引き巾を上乗せしているか・・・・。
私達建築業者も今回の騒動で、また
今まで以上にセーフティーな法改正が起きないか不安があります。
この数年で、構造や環境に配した建物自体の法改正も進んでいますが、
設計や検査や保険など建物以外の諸経費も一気にかさんでいます。
これは施主様は安心した家づくりは出来ますが、
その費用は工務店が吸収できる巾を超えて確実に客様の負担にもなっています。
本当にいい家を少しでも安く建てて欲しいと願う私達にとって
本来なら必要とは限らない費用が掛かる事には抵抗があり、
どのようにお客様と取り合うのか何時も大きな葛藤があります。
だれもが、どの建築会社もまじめに、真剣に住い造りを続けているはず。
私達地元工務店は、ただ単に快適な住まいづくりを続け、
長くお互いに付き合い信頼していたのですが
、また法律で保証を縛る動きになら無い事を願います。
一部の心無い設計者や建築会社にまた大きな憤りを感じました。