断熱と気密の大まかな考え方
2024.12.27 Friday
皆さんこんにちは。
今年の営業も明日を残すだけになりました。
お陰様で、多くの新築のご依頼をいただき明日の午前中のぎりぎりまで打ち合わせの予定です。
午後から掃除をして仕事仕舞い。最後まで頑張りたいと思います。
さて、11月から断熱のことを中心にブログで発信してきました。
新築の打合せを始めるときに、断熱や気密、耐震などの性能のご希望をお聞きするのですが、
どんな性質で、何が必要なのかを理解することが難しいと感じます。
そこで、大まかな断熱と気密の説明を改めて整理したいと思います。
1. 断熱と気密の効果
- 断熱とは : 外気温の影響を受けにくくし、冷暖房の効率を高めます。冬暖かく夏涼しい室内環境を実現します。
- 気密とは : 隙間風を防ぎ、断熱効果を発揮させます。カビや結露の防止にもつながります。
どちらも光熱費の削減に大きく貢献し、快適性を高めるため、重要度は高いです。
2.関西エリアと必要な断熱性能
- 6地域と呼ばれる温暖地
最低でもUA値0.6以下ですが、可能なら0.46の断熱等級6を目指したいと思います(ZEH基準程度)
断熱性能をある程度追求しつつ、コストを抑えるバランスが必要です。
3. 予算とのバランス
- 初期費用: 高断熱・高気密仕様にするほど建築費が増加します。
しかし、冷暖房費が削減されるため、ランニングコストが下がり長いスパンで見るとお得になることが多いです。 - メリハリをつける:
- 南面の窓は高性能な断熱材を採用し、北面や壁面は標準的な断熱材を選ぶ。
- 床下や天井部分に重点を置き、コストパフォーマンスを考える。
4. 具体的なアドバイス
- 予算が限られている場合
断熱材は工務店の得意としているものを使い、気密性にも重点き全体的に室温をキープできるところを目指します。
窓やドアは性能の良い製品を採用する。樹脂サッシ+Low-E複層ガラスを採用したい。(弊社はYKK APW-330 アルゴンガス入り・樹脂スペーサーを標準) - 長期的に考えたい場合
可能な幅で初期投資をふやして、高断熱・高気密(例: パッシブハウス基準)を目指す。光熱費削減と住宅価値の維持が見込めます。
5. その他の考慮点
- 室内環境 : 高気密(C値=1.0以下)にする場合は 1種換気24時間換気システムの導入を進勧めます。
- ライフスタイル : 在宅時間が長い場合、断熱性能を高めることで快適性を向上。
- 補助金 : 長期優良住宅ZEHなど省エネ住宅向けの補助金が利用できる場合がありあす。それを活用して高性能化を図ることも可能です
バランスを取るポイントとして、「初期費用に見合った快適性と省エネ効果」を目指すのが重要です。
具体的な状況や予算に合わせた提案をさらにご希望の場合は、ぜひ詳細を教えてください。
より高性能を目指すと、急激に費用も必要になります。予算と相談しながら、可能なら目指すべきですが、工務店の考え方をしっかり聞いてバランスよく考えることが良いと思います。
@京都・向日市 子育て想造工務店 まつゆう 松田貴雄