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〒617-0002
京都府向日市寺戸町大牧14-70

アクセス
JR向日町・阪急東向日より阪急バス
右京の里方面ゆきにて10分 東山バス停すぐ

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社長ブログ

2025年5月21日

京都の景観法ってなんやねん!

皆さんこんにちは。
今日はどんより曇り空。気温も高くなり蒸し暑くて過ごしにくい気候です。
日曜日のマラソン疲れがなかなか抜けず、気だるく仕事をしている松田です。

京都市内で住宅を建てるためにお施主様と打合わせを重ねています。
京都市内の打合せで毎回困るのが、京都市景観条例です
「千年の都・京都」の風情を未来に引き継ぐことを目的に制定されたのですが、北区や右京区や左京区など、寺社仏閣が並び建ち、歴史文化を感じる地域なら誇りをもって暮らしておられるので、お施主様や私たちも意識も高くもてるので、従えると思います。

山ろく型建造物修景地区」って

ところが「山ろく型建造物修景地区」は山すそ(山ろく)に広がる住宅地等の景観形成を図る」ことを目的としているので、広い地域にかかってきます。主に北部・西部・東部の山裾地域(北区・左京区・右京区など)で、比叡山、衣笠山、東山などを背景とした山並みの借景を活かすための法律ですが、「山の景観を守る」という目的と、個々の建築制限が直結していません。

しかも周囲にすでに大型の建物(学校、マンション等)があったりするのに、戸建て住宅だけに厳しい規制がかかることが理不尽に感じます。

ホワイトやブラックはダメ。


今困っているのが「京都らしさ」「伝統的意匠」など、定性的な表現が多く、判断が担当者によって異なるり、相談した担当者ではOKだった意匠が、担当者が変わるとNGになりました。
白や黒、赤や黄色などの現職に近い色は使えないことは分かるので、薄めのグレーやアイボリーを選んで制限ぎりぎりを狙うことがおおくなるので判断に困るのですが、色彩などの規定が抽象的で、「この色は大丈夫か?」を設計時や打合わせ時に判断できないことがジレンマになります。

白い可愛いい家が希望だったので、調整が必要になっているのですが、役所の担当さんとお施主様の決定とを、もなんとか折り合いをつけて、決まるように頑張りたいと思います。

上桂で建築したこの敗色はOK。
2階部分は白いけど、1階部分が木目なのでセーフ?
この嵐山の壁は自然素材塗壁なのでセーフでした。

@京都・向日市 松雄建設株式会社 松田貴雄

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