2025年2月27日
断熱力が上がると結露の心配も上がります
最近、朝のウォーキングで小学校近くに行き、児童の投稿を見守りしている松田です。
『おはようございます』とあいさつすると、子どもたちから元気がもらえる気がします。
今日は湿度と結露の話です。
昨日の投稿で湿度を上げると温かさも向上するとお話ししました。
湿度が上がると、風邪やインフルエンザの原因となるウィルスの活動が弱まったり、喉や鼻の粘膜の防御機能も維持できるので感染リスクは下がります。
しかし湿度が70%以上になると、カビやダニの繁殖が活発になり、アレルギーや喘息を引き起こす可能性があります。そのため、適切な湿度(40〜60%)を維持することが重要です。
湿度が高すぎると建物にも悪影響
その理由としては、
1. 室内外の温度差が大きくなる
断熱性能が高くなると、室内の暖かさが保たれやすくなります。しかし、冬場などで外気温が低い場合、窓や壁の内部で温度差が大きくなり、結露が発生しやすくなります。
2. 気密性が高まることで湿気がこもりやすい
高断熱の住宅は、同時に気密性も高くなる傾向があります。そのため、湿気が室内にこもりやすく、適切な換気をしないと結露が発生しやすくなります。
3. 壁内部の結露(内部結露)への注意が必要
断熱材の性能が向上すると、表面結露だけでなく、壁の内部で結露が発生する「内部結露」のリスクも高まります。内部結露は目に見えないため、長期間放置するとカビや構造材の腐食につながる可能性があります。
結露対策として重要なポイント
- 適切な換気(定期的な窓開けや24時間換気システムの活用)
- 湿度管理 (エアコンの湿度調整や加湿器、除湿機の活用)
- 断熱材の適切な施工(断熱材の隙間をなくす、通気層を作る、適切に施工する)
- 樹脂サッシなどの採用(窓の断熱性能を上げ、結露を防ぐ)
断熱性を高めると快適な住環境が得られますが、同時に湿度や換気にも配慮することで、結露を防ぎながら健康的な住まいを維持していただきたいと思います。