2025年4月8日
窓の大きさと温かさの関係
皆さんこんにちは。
春らしくなり気温もあがり温かくなってきたのですが、もう少し家の温かさについてお話ししたいと思います。断熱オタク見習いの松田です。
以前のブログで、断熱力を上がて温かく暮らしたいご要望と、明るく窓を大きくしたい。
両方のご要望は難しい・・・かもというお話をしました。
明るさとのバランス
バランスよく窓を配置をすれば少なめの窓の量でも暗くないお家は叶います。
その内容でのプランを提案するのですが、暗さへの不安をお持ちの方はより大きな窓への変更を要望されます。
明るさの保証を確保はできないので、「断熱力は下がります」とお伝えして増やすことになります。
窓の面積と外皮性能実例
弊社が計画した近年の新築一覧表です。
建物の大きさに対しての窓の多さがわかるように、窓の面積を床面積で割り窓比率を計算しています。窓比率=窓面積 / 床面積
そして、Ua値と窓比率の一覧表を並べてみました。

弊社の建物シリーズの中から、人気パターンの「やさしい家Basicの長期優良仕様」で比べています。
断熱強化型のH様邸は「断熱等級6」にしたいというご要望に応え、床・壁・天井の断熱材を10パーセントくらい強化しているので、最も良いUa値の数値になっています。
その他の長期優良仕様の3つの新築で比べると、窓の比率が低いほどUa値も良いのがわかります。
窓の数や大きさは、お施主様の明りに対する希望と、必要な窓量を計画的に提案しますが、出来上がって暗く感じる危険性を考えると、どうしても多くなる傾向にあります。
A様邸では、断熱強化の追加をせず、長期優良住宅仕様でも窓比率が10%を下回るプランすると、断熱等級6が実現できています。
窓以外のあたたかポイント
◎外皮面積建物の形 長細さ・1階2階の大きさの差・上下階のずれ。
◎内部の空間体積 吹抜け・ロフト天井収納庫など。
◎熱交換が生れる場所 玄関土間の大きさ・
上記の要素のように、床面積だけでは比べきれない要素もありますが、
やはり窓の面積が温かさと関係するのは間違いありません。
窓の目安は床面積の12~15%
窓の大きさはどれくらいが妥当なのか?との目安をお答えすると12~15%が目安だと思います。
掃き出し窓が無ければ10%位も可能ですが、出入口が必要もな時もあるので、あくまでも目安と考えてください。
@京都府向日市寺戸町大牧 松雄建設株式会社 松田貴雄