2025年5月14日
高性能住宅での室内環境の調整方法とは
皆さんこんにちは。
一段と気温が上がり明日からは半袖にしようか思案している松田です。
外の気温は高いのですが、断熱力がある室内はまだ寒い時があり服装の選択肢が難しいです。
高気密高断熱のお家が当たり前になってきましたが、保温力が上がる室内で、家全体と各部屋の暖房や冷房をどのように使うの相談が増えてきました。いざ暮らしてみた時にはどんなふうに温度管理をすればよいのか?今までにお引渡しをした高性能(高気密高断熱)住宅に暮らす方々からお聞きした情報から注意点をお伝えしたいと思います。
高性能住宅の室温管理アドバイス
① 冬の暖房は「少量をずっと」が基本
高気密高断熱の家は一度暖めると冷めにくいのが特長なので、
- 朝晩だけガッと暖房を入れるより、24時間通してゆるく運転したほうが、エネルギー効率も温度のムラも出にくく、家全体がほんのり暖かく保たれるとのことです。
- エアコンの「自動運転」におまかせでOK。設定温度は20〜22℃が目安。
② 夏は「除湿」がカギ!
高断熱の家は熱の侵入を防ぎますが、日中に仕事など外出しているとこもって蒸し暑くなります。
- エアコンは「冷房」ではなく**「除湿(ドライ)」モードを使い湿度50〜55%を目安に調整する。
(しかし、除湿モードは電気代が嵩みやすい機種もあるので、エアコン機器の特性をチェックしてください。また、 湿度調整機能が付いていないエアコンも多いので湿度計を1つ持っておくと便利です。)
③ 室温より「体感温度」が大事
高性能住宅では室温が同じでも体感が違います。だから…
- 床・壁・天井の温度が安定していると、22℃でも十分に暖かく感じます。やさしい家では床も無垢フローリングや、壁の中のサーモウールが一度蓄熱すると温かさをキープしてくれます。また、サーキュレーターや小型の扇風機で空気を軽く回すと、上下の温度差が減って快適になるそうです。
特に冬場は床付近が冷えないように空気をまわしてください。
④ 窓の管理も忘れずに
どんな高性能住宅でも、窓は熱の出入りが大きいポイントです。
夏:日中は窓に日射遮蔽(カーテンやシェード)
冬:夜間はカーテンをしっかり閉めて保温効果U
昼間の太陽熱は「自然からの恩恵」なので、冬は積極的に取り入れましょう。
✅ 最後に
高性能住宅は、住まい手の「使い方」で快適さが大きく変わります。
慣れるまでは戸惑うこともあるけれど、うまく付き合えばびっくりするくらい心地よい空間になりますよ。何か困ったことがあったら、いつでも相談してみてください。
@京都向日市 子育て想造工務店 松雄建設株式会社 松田貴雄